近大通信 司書課程

2020年3月司書資格取得。

「認知症サポーター」になりました

館内整理日にはいろいろな研修を行うのですが、本日は認知症サポーター養成の講座を受けました。地域の特養から講師を招き、他館職員も来て、一緒に1時間半程度お話を聞きました。

この講習を受けると、認知症サポーターとなれるということです。HPによると、9月末で1339万人となったようです。オレンジ色のまるいわっか(全国共通)が配られ、明日から名札に着けて接客します。

図書館にも認知症の方は訪れますし、それ以外でも、困っている方を見つけたら声をかけ支えてあげるようにということで、今回企画されたようです。

 

この養成講座の標準テキストというのがあり、それをもとにし、きょうの講習をふり返るページがあるのですが、これは一般の方にもとても参考になるのでぜひご覧になってトライしていただきたいです。

www.caravanmate.com

 

インプットしたものはアウトプットするが鉄則、というのがこのごろの私の信条になっているので、自分が大事と思ってメモした点についてだけ、以下にまとめておきます。

 

【物忘れと認知症の違い】

経験したことが部分的に思い出せない------経験したこと全体を忘れている

目の前の人の名前が思い出せない----目の前の人が誰なのかわからない

物の置き場所を忘れることがある-------置き忘れ・紛失が頻繁になる

何を食べたか思い出せない-------食べたこと自体を忘れている

約束をうっかり忘れてしまった-----約束したこと自体を忘れている

曜日や日付を間違えることがある-----月や季節を間違えることがある

 

認知症の症状と対応】

★昔の記憶は覚えていても、最近の記憶がなくなる。物を置き忘れたことを忘れ、「物がなくなった」→「盗られた」と思ったりする。

★季節感がわからない→冬なのに薄着で外出

★方向感覚が薄れる→迷子:夕方から夜になっての迷子が多いのは、暗くなって情報が見えなくなるため。

★家の中でも迷子になる。夜トイレにおきても、暗くてわからないため、トイレの電気をつけっぱなしにするとよい。

★理解や判断力が低下するので、急がずゆっくり対応する。長々説明するのではなく、シンプルに、ひとつだけ(二つ以上だと理解できなくなるので)。観念的な事柄が理解できなくなる。拒絶すると、あれもできない、これもできない、となってしまうので注意。

 

認知症だからといって何もできない・わからないわけではない】

★昔とった杵柄をうまく引き出す(包丁研ぎなど)

★一つ一つの作業をゆっくり、見守ったり励ましたりしながら行う

認知症で「おかしい」と一番最初に思うのは周りではなく本人。→周りがおかしいと気づいたら早期に病院へ(脳血管性認知症や内科的なものなど治るものもあるし、進行を遅らせたりもできる)。

★「テーブルふいて」「新聞とってきて」などちょっとしたできることをやってもらう。本人のプライドを守る。

ドーパミンを出してやるように・・ーほめる。ほめられる。

★五感を使うような生活を。

 

【どんなふうに接するか】

●驚かせない

●急がせない

●自尊心を傷つけない

高音域が聞き取りにくくなるので、ゆっくり落ち着いた声で話す。背中から声をかけたり、複数で取り囲まない(怖がる)。

 

認知症介護家族の心情移り変わり】

1)とまどい・否定

2)混乱・怒り・拒絶

3)割り切り

4)受容

 

認知症予防】

脳に刺激(右手はグーで足をたたく&左手パーで足をさする、右ききを一時的に左利きに変えてみる、軽い運動