2022年度の新しい高校教科書の検定結果が昨日発表されました。
読売一面見出しは「高校国語 論理・文学 分割」。
これを読んで、図書館の、児童生徒、若者向けの意義として2種類あるのと同じだなと思います。
(わかりやすいように、色わけして表記します)
それは、絵本から始まっています。「絵本」(フィクション)それから「知識絵本」(科学絵本。事実の絵本)であり、福音館の雑誌も「こどものとも」と「かがくのとも」に分かれています。
学童年齢以降である児童書には、NDCでいえば9類と、1~8類に分けられます。
一般書も同様です。当市の図書館HPでは、貸出冊数ベスト100を閲覧できるようになっていますが、それも9類だけ独立した順位と、1~8類の実用書の順位をわざわざ分けて集計しています。それだけに、9類(文学)の比率は、他類の合計と同等であると考えられるでしょう。
子供が図書館を利用する意義として、前にツイッターで読んだことがあります。
「本(文学や小説)の世界に親しむことばかりが重視されているが、これから複雑な世の中のことを考えれば、何か問題があったら本を使って解決するということを、図書館ではもっと充実させたほうがいい」
そしたら、それにいろいろ意見(反論多し)がついていました(空想の世界を知っても意味がないといのは間違いだとか、文学を軽視してはいけないとか・・)。
読売の記事によると、論理国語、文学国語と分かれたのに、結局は混在しているという内容です。たしかに、教科書タイトルに偽りありになってしまいますよね。
新しい教科書をもらってくると、私は国語だけは楽しみに読んでいました。「論理」「文学」とあれば、そういう内容なんだろうと思って読んでいるのに、「論理」に小説が入っていたり、逆があったりすれば「2冊に分けた意味あるの?」ってなるでしょう。もともと、本のタイトルとは、内容を想定して読むのですから・・・。教科書の性格上、細分化が見合わないようにも感じます。
そもそも、国語は、
2021年度まで 新年度
国語総合 現代の国語
言語文化
国語表現 国語表現
現代文A 論理国語
現代文B 文学国語
古典A.B 古典探究
どちらかというと、古典Aと古典Bが統合された方が大きい問題のような気がする・・・。
そんで解説の方の見出しは「実用文 素材選び苦心」とあります。
そうかなあ?図書館の課題解決部門のことを考えれば、いくらでも出てくるのではないかなと私は思います。そう思った図書館関係者は多いと思うんですが。教科書会社と連携してほしいですね。ぜひ。