近大通信 司書課程

2020年3月司書資格取得。

いい人が多いと規則は緩い≒悪い人が多いと規則は厳しくなってくる

新しい図書館勤務が始まり、前とは違う点が多く、戸惑う日々です。

一番感じるのは、「図書館によって、何を重要視するかのポイントが違うのだな」ということです。それは、その図書館を運営する人々、また、利用者の性質によるものであり、県民性・地域性なのかもしれません。

 

新しいB館では、前のA館と比べ、利用者に甘いというか、利用する側はいろいろ便宜を図ってもらえるという点が、大きく異なります。

 

A館では、延滞本があれば、貸出も出来ないし、予約の本は受け取れませんでした。

B館では貸出できるし、予約本も受け取れます。

 

A館では、家族とはいえ利用者カードがないと、予約本は受け取れませんでした。

B館では、忘れた時用のカードに記入すれば受け取れます。

 

A館では、予約本が貸出限度数をオーバーした場合、家族のカードでは借りられません。

B館では、借りられます。そもそも、B館は予約冊数は貸出冊数の5倍です。(A館は同数)

 

A館では、利用者カードの更新や、通勤者の登録の場合、証明書提示が必要です。

B館では、特に必要なく、更新も画面を見せてOKもらうだけです。

 

A館では、返却本はそのままカウンターに置いていってはダメで、職員が汚れを確認するまで待機が必要です。弁償本も多いです。

B館では、返却本はそのままカウンターに置いてってOK。汚れたりしている場合は修理です。勤めて1週間ほどですが、私は今のところ、弁償というケースを見たことがありません。

 

A館では、一度返却すれば、何回でも借り直しができます。下手すれば1年も占有できます。

B館では、もう一度借りる場合(延長)は3回まで・2カ月が限度です。

 

A館では2回返却処理をすると、利用者は消える(ことになっています=職員からは見えないだけでデータは残っているでしょう)。

B館では、最後に誰が借りたかという履歴は、その資料に残ります。

 

これ以外にもいろいろ、とにかく、全く異なるのでマイナスからのスタートです。

 

言えることは、A館では、個人情報の保護に厳しく、利用者カードの悪用を防ぎ、利用者の資料の粗末な扱いに実に厳しいということです。

 

思い返せば、A館は、いろいろな「注意書き」も多かったです。

 

その理由としては、利用者がマナーを守って利用してくれないため、記述しないと納得してもらえないような規則・注意が、どんどん増えていったからではないかと思います。利用者だけでなく、「返却を2回かけると誰が借りたかわからない」というようにしたのは、職員から利用者を保護するという理由もあるのかもしれません。

 

ほかにも、返却された本の小口に、鉛筆で書いたあとが気になって聞いたら「きりがない。本は消耗品」と言われて、えーっ、・・・前なんて、ほんのちょっとの汚れでも聞いてたのに・・・と、いったい何だったんだ感にとらわれることがよくあります。

 

どちらも、長所と短所があります。まずは、慣れないとなりません。