近大通信 司書課程

2020年3月司書資格取得。

図書館の相対評価(近隣の同規模自治体、全国平均との比較)

公共図書館調査が課せられている4科目のうちの一つのレポートでは、その図書館の相対評価を知ることが求められています。

 私の、レポートの構成としては

1)調査した図書館と、近隣の同規模自治体の図書館、全国平均とのデータ比較(380字程度)

2)調査した図書館の特徴

 ・市内同規模他館とのデータ比較(260字程度)

 ・基本的サービス(380字程度)

 ・対象別サービス(440字程度)

3)自分の具体的で実現可能な希望(350字程度)

 

私は当初、完全に問題を読み違えていました。

この図書館を仮にA図書館としますが、市内に23館もあるため、蔵書数の同じような市内のB図書館と事細かく比較して、原稿を書いていたのです。

その後、ネット内を検索し、学習の先達の合格レポートを読み、私と同じように、「市内の他館同士で比較」で不合格になったことが書かれていたため、これじゃダメなのだと気づきました。その合格レポートは、似たような規模の他市との比較を行っていました。(学習の先達さまさまです。検索するとたくさん出てくるかと思います)

 

そのため、A図書館のあるC市と同じような規模のD市の、全体の蔵書数、貸出冊数、1人あたりの貸出冊数等を比較、さらに全国平均と比較しました。

 参考文献として、日本図書館協会「日本の図書館2018 統計と名簿」2019 を活用

しました。あとはC市とD市がHPに載せている概況を使いました。

 

では、書き直した1)について。

  平成17年の町村合併により、図書館数が増え、市民が借りられる蔵書数は飛躍的に伸びた。平成29年度の人口は804,989人でC市立図書館の蔵書数は2,544,376冊、人口一人当たりの蔵書数は3.16冊。年間貸出冊数は4,539,778冊で、一人につき5.64冊貸していることになる。

   同県内の政令指定都市にあるD市立図書館と比較する。人口は704,043人で蔵書数は2,253,593冊、人口一人当たりの蔵書数は3.17冊とほぼ同程度。年間貸出冊数は4,124,616冊で、一人につき5.86冊と、双方ともやや劣る。

   公共図書館集計から、全国平均を算出し、比較する。蔵書数は449,183,000冊、人口は127,907,000人なので、国民一人当たりの蔵書数は3.54冊。貸出冊数は685,166,000冊であるため、一人当たりの貸出冊数は5.36冊。A市は、国民一人当たりの蔵書数ではやや少ないが、貸出冊数はやや多い。それほどは隔たっておらず、平均的だと言える。 

 

ボツにした前の原稿は、2)のA図書館のデータ説明部分で使いました。

 A図書館は協働センターや体育館などとの複合施設。近くには大手自動車会社や各種部品・機械工場、自衛隊がある。昭和58年開館、延べ床面積は1352.53平方メートルで、市内の図書館の中では中規模館で旧来型。

  29年度の蔵書数は90,173冊(市内7位)。同程度の蔵書数だが、延床面積が1.7倍と広くゆったりしたB図書館(91,069冊)と比較すると、貸出冊数は246,771冊(同5位)に対しBは234,378冊。年間貸出利用者数は67,290人(同6位)に対しBが61,107人と、いずれも上回っている。

 

以下は省略しますが、このレポートは、もしかして、出題の先生が全国各地の図書館の実態を知るいい機会と思っておられるのかな?と考えながら書きました。「先生に実態を知っていただこう」「課題はこれなので、自分ならこうしよう、と具体的にわかっていただこう」という気持ちで、後半部分を書きました。

 

また、レポートの下書きについてです。

最初の方は、レポートを直接、KULeDに書き込んでいました。不合格だとすべて書き直しで泣きたくなりました。それで、そのうちには、ぜんぶ、ワードに書いて、それを打ち直すことにしました。手間なようですが、下書きをしたほうが再提出の際、非常に効率がよいので申し添えておきます。

 

また、体言止めや「~だ」という書き方がよくないという先生もおられたため、私のこのレポートも、その先生だったら落とされた可能性があります。