近大通信 司書課程

2020年3月司書資格取得。

近大ブランドにつられて

2019年10月入学です。

2020年2月5日現在、24単位中11単位取得しています。

【追記】3月15日現在、15単位取得しています。

 近大は、「学費が安い」「通学する必要がない」と宣伝されていますが、一番の魅力は、ネームバリューがあることだと思います。「近大の通信で司書の資格とった」というのは、ちょっとかっこよく聞こえます。

 

関西の高3が志望する大学は、関関同立を抑えて近大がトップだという新聞記事も読んだことがあります。つまり、近大は、「特にPRしなくてもどんどん学生が寄ってくる」大学になりました。

 

それを裏返せば、各大学がどうして司書課程を開設しているかというと、それで学生を呼び込みたいためです。でも、近大はその必要がないので、それほど真剣に募集していないのだと思います。いきおい、事務局の対応もそれなりということになるでしょう。

 

近大は新型コロナの影響で、いち早く、卒業式入学式中止を決定しています。そういう点は潔いと思います。また、レポート提出も試験もスクーリング代わりのメディア授業も、すべて家ででき、新型コロナと無関係だったのは、確かに、非常に有利でした。新入生オリエンテーションも、予定でしたが、台風19号の影響で中止になりました。しかし、振り返ってみると、行かなくても大丈夫です(その分勉強にあてたほうがよいです)。レポートには、図書館に出向いて取材して書くのが必須の科目もありますが、新型コロナの影響で閉館する図書館が相次いでいるため、取材せずともよい対案がHP掲示板に発表されました。このように、時流に合ってこまめにニュースを出している点は評価できます。

 

ただし(ここから一番大切な点です)・・・、

科目(先生)によっては、レポートの返却が遅い(1カ月以上かかる場合があります)、レポートの不合格の理由がわからない(何回も再提出のケースがあるようです)という、救いようのない落とし穴が隠されています。

 

また、テキストがわかりにくいことも、申し添えておきます。本当に私は苦労した科目がありましたが、ネット情報で、私のほかに2人が近大のテキストをこき下ろすのを読み、そうだよね・・・と思いました。友達がいるわけでなし、孤独な学習ですので、テキストがわからないのは自分のせいだと、思ってしまうのです。他文献でいろいろ補足しました。

 

また、試験の点数しか知らされないため、何が悪かったか復習できないのが困ります。たとえ合格しても、その後の図書館の仕事の現場で、生かせないのです。例えばNDCや書誌データ作成で、何が間違ったか、まったくわかりません。これでは、試験の意味がありません。非常に不満です。

 

そんなことで、私は深く考えずブランドで近大を選びました。しかし、特に最初の方は、わからないことが多すぎて思った以上に手こずり、資格を取れる気がせず、後悔しました。赤字で書いた3点も問題で、おすすめとは言えないと思います。やっと折り返しが過ぎて、なんとかなりそうですが、それは今だから言えることです。

 

私は図書館職員ですが、同僚は、某Y大の通信で、半年で、らくらく資格を取得しています。もし、らくに単位を取りたいのであれば、近大は避けたほうが無難かと思います。入学検討中であれば、各大学の内容をよく検討されたほうがよいでしょう。