近大通信 司書課程

2020年3月司書資格取得。

面接の反省

引越し先の市の図書館に、転職が決まりました。

引越して1週間足らずの、面接でした。荷解きも終わらない中ですが、とにかく地理がわからず、どの道がいいのか、3回ぐらい面接会場の図書館に通って、行き方を覚えるのにせいいっぱいでした。(雨の日の今日も行ってみたら、1時間もかかって青くなりました)

 

面接の準備では、この図書館と、県立図書館・隣市であるわが市の図書館や分館や、前勤めていた図書館との比較研究を中心に、そして、ここで何をしたいのか・何ができるのか、を中心に考えていました。それと、今まで自分が前の図書館で、力を入れてやってきたことを3つに絞っての説明など。

 

それが、案に反して、まったくのオーソドックスな面接でした。会計年度任用職員ですから、公務員の面接とはこういうものか、と。面接官は3人も。過去の、指定管理館での和やかな面接とは大違いで、しょっぱなからヤバイと思いましたね・・・。

 

聞かれたことですが

【1】自己紹介・自己PRと、志望動機

これで、私はエントリーシートに書いていたようなことをなぞっただけでした。

「A市から引越してまいりました〇〇と申します。子供が進学で家を出たので、夫の単身赴任先にまいりました。夫の仕事で引越しを繰り替えし、なかなか決まった仕事につけなかったのですが、図書館に就職して司書の資格もとり、自分には合っている仕事だと思いました。引越し先でも、難しいだろうけれどできたら図書館で働きたいと思い、こちらの求人を知り、応募しました。まだ、こちらに来る前の応募で、ダメ元でしたが、機会を与えてくださりありがとうございます」

★反省

やはり、エントリーシートに書ききれなかったことを言えばよかったし、自分のアイデンティティの一番根幹部分である「福島出身」を言うのをすっかり忘れていたのは、我ながら失敗しました。それに自己の「アピール」なんて、なんにも考えていませんでした(あとで「自分のいいところはなんですか」と聞かれましたが・・・これも後述します)

★自己添削

福島市の○○温泉生まれの〇〇です。新卒では地方紙の〇○社に記者として6年ほど勤めました。結婚後は東京、長野、静岡に移り住みました。息子を4人授かり、身内も知り合いもいませんでしたが、出会う人々に恵まれ、楽しく暮らしてきました。末の双子も、この春進学で家を出たため、夫の単身赴任先に引越しました。まだ1週間足らずです。当館含め、県立と在住地の図書館・分館を6館周り、前の市の図書館との違いに驚いたり、楽しんだりしています。願わくば、利用者としてに加え、職員として図書館にかかわり、3年足らずの職員としての経験を生かしたいと思って志望しました」

 

【2】自分の一番いいところはなんですか。

ほんとうはこれは、最初に言うべきヤツですね。言わなかったので、質問されたのだと思います。で、これもなんかしどろもどろ・・・

「接客が好きなことと、目標を設定して、それに向かって努力しようとする気持ちが強すぎるぐらいなところです」

★反省

・接客が好きで図書館に勤める人は、実は少ない(だったら、別な仕事が山ほどあるでしょ!)=ズレてる

・努力するしようとする気持ちが「強すぎ」るってこれはもはや、欠点の言い回しにしている・・・。(強すぎて、周りが見えなくなる、みたいな感じね)

いやー、ふつう、欠点も聞かれるところですよね。面接官やさしい・・・。

 

面説の達人の夫に「あんただったら何て言う」って聞いたら、「計画を立ててそれを実行する」だって。なるほど・・・・・。

★自己添削

「ガッツがあることです。目標に向かって努力することができます」

・・・でも、パートの事務補助なので、あまり、ガツガツするのはいらないかも・・・だったら

「知らない人に話しかけられやすく、多分、人に対して、開いているオーラを出していると思います。人から相談されやすく、聞き役になることが多く、みんな楽しそうに話してくれます」

てのはどうだろうか?これならば、エントリーシートに書いた「人と本が好き」というのと重なる。

もしくは

運がよいことです。つらかったり、ひどかったりすることも今までいろいろありましたが、あっても、その後、それがきっかけで好転したりすることが多いので、人生万事塞翁が馬で、無駄な経験は何もないと思えるところです。

運がいいと思っていると、本当にそうなる、っていうけど、そういうのとも違いますけれど、私は本当に運に恵まれていることが多いと思います。

まあ・・・

やはり、その仕事に合った自分の特性を、考えておくべきであった。

 

【3】今までの仕事で、一番印象的なことは?

これ「図書館の仕事ですか?」と聞き返したら「いえ、それに限りません」と言われたが・・・。

記者時代の警視庁指定118号事件で山狩りについて行ったこととか、廃車の捨て得問題や、学生の青空駐車問題とかの社会問題を記事にしたこととか、、でもそんな大昔のことより、やはり図書館の仕事だろうなあと思い

「去年の5月に、テーマの企画展示で、地元でさかんな技術・工学の本の展示を行ったことです。ポスターに、付近で工場見学のできるところを紹介し、関連本を並べ成した。前の図書館の付近には、基地や自動車関連の工場、下請部品工場が多く、勤務されている方が興味深く見て言ってくれたことが心に残っています」

★反省

図書館の仕事で、自分だからできたことについては、いくつか考えてはいました。

1,カウンター展示(自分が始めた)

2,震災10年展示(福島人だからできた)

3,東北36景で、本県の本も紹介した(東北人だからできた)

4,技術・工学展示(メタルカラーに心酔するためにできた)

5,五輪銀の選手に、応援メッセージを届けた(息子の友達だからできた)

 

しかし、やはり、面接というものは、「一つ」の突出したものが大事なんだよなあと思います。(新卒の面接の、「学生時代、何が印象に残っているか」とか「何が一番、自分でやり遂げたか」とかみたいに・・・

★自己添削

「去年の3月、東日本大震災から10年たち、展示をしたことです。東北から遠い県なので、はっきりいって他人事のようなかたがたに、『今は、震災の後ではなく、次の震災の前。つまり今は災間です。災害に備えるために、あの震災を考える機会を持ってはどうですか』というテーマで震災の関連資料と防災の心構えの本を展示しました。目玉は、浪江町出身の記者時代の先輩が書き溜めた一面コラムを本にしたものと、展示に当たり、お願いして書いてもらったメッセージです。そのほか、自分の所蔵する震災当時の本、地図、雑誌を動員し、息子と一緒に避難指示区域に行ってきた自由研究も並べました。半月ほどの展示でしたが、『もうあの展示終わったの?じっくり見たかった』と言われ、やってよかったと思っています。福島のことを、知らない方に伝えるチャンスを得られてうれしかったです」

でも、夫によると、「別に、そんなエピソードなんて、面接では期待していないから、気にしなくていいよ。パートのおばちゃんなんだから。とがってなくて、ほかとうまくやってけるかを見てるだけだよ」とのことでした。それもそうかもしれないなあ。