蟹瀬智弘先生の情報資源組織演習で、役に立った参考文献について書きます。
情報資源を組織する「御三家」本
先生がこの演習で、私たちに「できるようになってほしい」としていることは3つ。
1・NCR(日本目録規則)に基づいた書誌データ作成
2・NDC(日本十進分類法)に基づいた分類記号付与
3・BSH(基本件名標目表)に基づいた件名標目付与
NCR、NDC、BSHの参考文献については「あると望ましい」となっています。
その通りこれは、情報資源を組織する上での御三家と言ってよいと思います。
私もそろえました。
【1】NCR1987年版改訂3版:借りた
【2】NDC新訂10版 :新品で最新第6刷(2019年)を購入
【3】BSH第4版 :中古で第2刷(2000年)を購入(※1)
ここで注意することは、版が違うものは役に立たないということです。NDCやBSHは手に取ってみればわかりますが、まず大きさから違います。NCRは、いずれ2018年版が主流になるのだとは思いますが・・・。
私は図書館に勤務していますが、業務でNCRとBSHを使うことはありません。
NDCは職場でも家でも使います。7500円ぐらいでしたが、値段以上の価値があるので、購入してよかったです。
蟹瀬先生の本
この講座は上記したように、大きく3つに分けられます。
授業回数を見ると、9:4:2となっています。つまり、講座の半分以上を書誌データ作成に充てている、ということになります。私は、これがテストの点数配分に直結すると考えて重点的に「大復習(※2)」しました。
書誌データ作成の中には、「NACSIS-CAT」についての授業があります。その参考として、蟹瀬先生のご著書が役立ちました。
プロのカタロガーのための難しい本です。が、導入から前半まではタイトル通り易しく、私は問題練習に使いました。
また、分類法の学習では、やはり蟹瀬先生のご著書で、例題からNDCを導き出す練習をしました。解説がわかりやすくためになりました。
【5】NDCへの招待
2冊とも、蟹瀬先生の語り口がそのまま書き言葉になったかのようで、段差なく学習できます(※3)。
補足
それから、あまりにも最初、書誌データの作成がわけわかめ・・・だったので、先達が推奨していた以下の本も購入しました。
NCRの「目録法」の日々の予習、または復習で問題を解いて覚えました。途中からこれもテキストにない部分が出てくるため、後半以降はスルーです。ちょっと△や.の使い方がテキストと違う場合は、テキストを優先します。後から発行された解答集がよくできています。「分類法」は「大復習」で使いました。「検索法」はあまり使いませんでした。
情報資源組織論で参考にしたもの
このメディア授業を受ける前に、情報資源組織論のレポート提出で使ったものを一応、列挙しておきます。すべて図書館から借りた本です。
注記
※1 本当はBSH第4版を借りたかったのですが、第4版はどの図書館も貸出禁止だったので、メルカリで購入。第4版を借りられるならそのほうがいいと思います。
※2 「大復習」とは、全15講座を受け終わってからの、試験前に行う復習です。私は1カ月充てました。詳しくは、前記事へ。
※3 先生はブログも開設しておられます。内容はとっても難しいんですが、ものすごい知識だ、というだけはわかり、改めて尊敬してしまいます。