わたくしの、業務上の初歩的失敗、似たようなこと2つを、恥を忍んでご紹介です。NDC理解の一助となればと思います。
1)60代ぐらいの男性から「その辺にある木や葉っぱを見て、その名前を調べたい」という質問を受けました。
→ここで私は、「ということは植物=自然科学=4類だな」と(これが既に間違っています)、4類の棚=470植物学~にご案内。しかし花の図鑑はあれど、木の図鑑は・・・なんか、いいのがないな。
参考図書(禁貸出)のほうに行くと、「原色樹木図鑑」を発見。写真もありなかなかよいとのことです。でも持ち運びできないのは不便。コピーは可ですが・・。
その日は時間がないとのことで、また出直すということでした。
しかし、そこで、はっとした私・・・・4類ではなくて6類=650林業=653.2樹木ではありませんか・・・
NDC新訂10版相関索引で引くべきでした。
が、
「木」では出てきません。そこで「樹木」を引かないと、653.2は出てきません。
<<後日談>>
また今度、その参考図書を見に来るとおっしゃったので、そこに「653.2に樹木の図鑑がたくさんあります。また、カウンターにも取り置いておきますので、お寄りください」と伝言板を挟んでおきました。それを同僚すべてに周知しました。・・・その1週間後、排架中に、その伝言板を不思議がって見ておられる、ご当人様を、わたくしが発見し、ご案内しました。よかったです。
<<そのまた後日談>>
その方がまた来られ、禁貸出の「原色樹木図鑑」の見開きで6ページ分を、カラーで複写希望されました。「ほかの貸し出せる図鑑よりも、こちらでよいのですか?」と聞くと、「はい」とのことです。そうなのか!やはり、これがいいのか!
さっそくコピー始めましたが、はた と気づきました。うちの館のは禁貸出だけど、もしかして市内他館で同じ本が貸出可のことはないだろうか?と(よく、そういうことがあるのです)。
それで急いで検索すると、・・・市内2館のみ在庫、それで1点は・・・「貸出可」ではありませんか!!
コピー途中で、とりあえず、その方のところに行き、「貸出できる同じが、市内遠隔の図書館にあります。回送トラック便には載らず、郵送にての取り寄せになるので1週間ほどかかりますが、いかがいたしますか」すると、「お願いします」とのこと。ただし、依頼の複写も、これはこれとして欲しいとのことでした。書架分類だけ当たるとこういうことになります。書誌分類を当たることが大事ですね。。
2)60代ぐらいの女性から「職場、工場の業務内容を改善したいが、いい本はないか」という質問を受けました。
→ここで前回の教訓で、さっそく相関索引を引きます。
まず、会社の事なので3類だろうと頭の中では思い描きます(これが既に間違っていました)。
労務・・・労働環境・・・経営管理・・・経営工学・・・336かな。
それで3類の棚にご案内。・・・・ちょっと見ていただきますが、どうも感触がよくありません。
→戻って副館長と主任に聞くと、「509じゃないでしょうか、工業や技術、工場は」ということで、そのままそちらにご案内すると、「図解よくわかるこれからのカイゼン」「強い工場のしくみ」「中国的工場カイゼン記」など並んでいました。こちらでした。
相関索引止まりにしたのが敗因でした。本表を引くと、336.6~生産管理 生産工学 管理工学は[角カッコ]→509.6(を見よ)をも見よとなっています。
つまり、メディア授業で習った通り、NDCを引くこと、それから相関索引を見たら本表に当たること、という行程を踏まなかった自分のミスでした。
日日勉強は続きます。
【関連:情報資源組織論・情報資源組織演習・情報サービス演習】