近大通信 司書課程

2020年3月司書資格取得。

公共図書館見学・インタビュー

図書館に出向いて調査せよというレポートは4科目あります。今はコロナ禍ですので、省略やむなしとなっていますが、見学はとてもためになります。というより、楽しいですね。いろんな図書館に行くのは。

 1つの図書館をじっくり調べて、それぞれのレポートの設問を切り口にするという方法もあると思います。私は、数が多いほうが得るものもあろうと単純に思い、設題を読んで、図書館を4館決めました。

 

・図書館概論→設題に「インタビューを事前に申し込む」とある。隣県の、図書館界では有名な図書館にしよう。優良図書館で働いている人と話すのは勉強になるだろう

・図書館サービス概論→設題に「あなたの具体的で実現可能な希望を列挙」とある。いいも悪いもよくわかるので、自分の勤めている図書館にしよう

・情報資源組織論→これはただ館内を見ていろいろメモすればいいようなので、市内で一番蔵書数が多く、自分も好きでよく行く図書館にしよう。インタビューして顔も割れたくないし・・・。

・図書館サービス特論→設題に「課題解決支援サービス」とある。東日本大震災後という「課題」に対する支援サービスを調べたいので、実家の県の県立図書館にしよう(そのためには帰省だ!)

 

ここでは、館長インタビューした図書館についてのレポートの、まとめ部分だけ書きます。

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 館長に話を聞き、その後一人で館内を見学し、スタッフの方に疑問点を聞いた。応対したすべての方が、知識豊富で感じがよかった。
   いすが豊富にあり、日曜日で混み合っていながらも、ゆったりと読書や閲覧、学習をする利用者ばかりに見えた。リラックスできる自分だけの空間を求めてここに来る利用者も多いのではないか。

 児童室は、全体的に本棚が低く開放感あふれる造りだ。くつを脱いで読む場所や、四方を小さく囲った場所もある。YAコーナーは、ジュニア司書が作ったコーナーがあり、利用者と双方向で作り上げている空間に感じられた。10代の悩みに関する本や、ゆったりした椅子もあり、「自分の居場所」と感じる青少年も多いだろう。
   館長によると、開館にあたり正職員にも司書資格を公費で取得させたという。市内には●●など有力企業があり、財政も潤沢だろうが、市挙げて図書館職員を専門化しようという基本姿勢があるのだろう。建設運動に関わった一般市民が、今も活動しているのも一因だ。
  それでも、年々貸出冊数は減っているそうだ。○図書館は、市内在住者でなくても登録可能であり、3分の1の登録者は市外だ。しかし、返却は市内に戻ってこなければならない。市外の返却ポスト設置や巡回車等で、登録者が市外でも返却できるシステムを作ってほしい。

 

この図書館は、他科目のテキストに事例としても載っています。レポートではサービス内容があまりに多すぎて、テキストのサービスには全く触れられませんでした。講評として、高齢者、障碍者、在日外国人向けのサービスについても詳述してほしかったと書

いてありました。

 設題で、「課題」(改善点)にも触れなければならないようでしたが、館長と話しても、私の目から見ても、日々フォローしているツイッターでも、問題点は全く思い当たらず困ってしまいました。苦肉の策で、そういえば、時代の流れで冊数は減っている・・・と館長が言っていたのを思い出し、最後の段落を書いたところ、「利用者として、お気づきの事柄について館当局に対して大いに要望し、館のさらなる発展を目指しては」ということでした。