近大通信 司書課程

2020年3月司書資格取得。

【図書館情報技術論】web試験解答の一例

この科目では、プレサーチインタビューについて問われました。これはラッキー問題だったと思います。テキストのある1ヵ所だけを下地にして、解答を作成できました。

 苦手分野だったため、勉強の量は重ねましたが、テストではほぼ、生かせませんでした。

 

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 プレサーチインタビューとおは、利用者からの情報要求にこたえるため行うものである。十分な時間をとって利用者と向き合い、相手が何を求めているのかを理解することが肝要である。それにより、適切な検索戦略を立てることができれば、利用者の満足度も上がり、図書館の価値を再確認することにつながる。

 

 その際の留意点を説明する。

 

 まず第一に、現状の課題を聞き、さらにこれまでの利用者自身の調査の経緯について確認しておくことが大事である。特に研究者や専門家である場合、どんな参考文献にあたったか、そしてそれが有用だったか否かは重要な情報となる。また、すでに前任者が調査している可能性もあるので、それについても確認しておく。

 

 第二に、この検索結果をどのように使うかについても聞いておく。研究やレポート作成のためなのか、特許出願にするのかなど、それぞれの使用法により、検索結果の形式や分量、表示の仕方が変わるからである。

 

 第三に、利用者が単独で行ってきた情報検索の経緯と、入手した後の使い道を聞いた上で、検索対象、網羅性、迅速性を確認する。

 検索対象として、学術論文か、特許公報か、新聞記事か、またどのデータベースが適切なのか、冊子体のレファレンスブックや自社作成資料なども含めるのかなどについて、利用者との間で詰めていく。

 

 網羅性とは、検索対象資料の量のことである。1件から数件でよいのか、それとも特許出願の際に要求されるように、できるだけ広くモレのない網羅性の高い検索が必要なのかを知っておく。ただ、100%網羅することは不可能であるという断りを伝えておく。

 

 迅速性とは、回答期限である。今すぐなのか、本日中なのか、1週間以内なのかにより、検索の精度や再現率が変わりうるが、図書館員は与えられた期限の中で最大限に努力することが求められる。

 

 このほかに、検索実費やデータベース管理費、人件費などを踏まえ、妥当な費用の中で納めることも必要である。

 

 現在、インターネットの普及により、対面ではなく、メールなどによるデジタルデータによる検索依頼も増えている。この場合、図書館員は利用者から提示された質問を熟読し、行間を読むという洞察力も要求される。一度のやり取りでは難しいならば、図書館側から質問をする場合もある。文章のやり取りだと互いに記録に残り、時間にも余裕が持て、質問にじっくり取り組めるという利点もあるため、積極的に広報することが求められる。

 

(1000字)